テレワークや採用の多様化により、オフィスのあり方を見直す企業が増えています。
なかでも、10人前後の中小企業やスタートアップでは、コストを抑えつつ柔軟に使える「レンタルオフィス」を選ぶ動きが広がっています。
東京都内には支店開設や士業事務所の立ち上げに適したレンタルオフィスが多数あり、立地や設備、契約条件を見極めて選ぶことが重要です。
この記事では、10人規模に最適なレンタルオフィスをエリア別に厳選して7件紹介します。
10人規模の企業がレンタルオフィスを利用することには、以下のようなメリットがあります。
以下からは、各メリットについて順に見ていきましょう。
レンタルオフィスの魅力は、賃貸オフィスに比べ初期費用や月々の固定費を削減できる点です。
通常の賃貸物件では敷金・保証金・内装工事費など多額の初期コストが発生します。
レンタルオフィスの場合、そうした費用を抑えて契約できるケースがほとんどです。
たとえば、あるレンタルオフィスでは敷金・礼金・仲介手数料が0円、契約時の費用は入室契約金約11万円+初月賃料のみで済むため、賃貸オフィス契約と比べて初期費用を大幅に削減できます。
加えて、水道光熱費やネット通信費も月額料金に含まれているケースが多く、個別契約するよりコストが明確です。
施設によっては更新料や退去時の原状回復費も不要な場合もあり、月々の支出が安定し予算管理がしやすいのもポイントです。
このように、限られた経営資源を事業成長に集中させやすいことが、10人規模の企業にとって利点となります。
レンタルオフィスは机・椅子などのオフィス家具や高速インターネット環境があらかじめ整備されている物件も多いため、契約後速やかに業務を開始できます。
また、共用部に会議室・ラウンジ・複合機・給湯室などが備えられているため、機器や家具を一から購入・設置する手間や初期費用を削減できます。
受付やフリースペースも自由に使える施設も多く、短期間でオフィス機能を立ち上げることが可能です。
新オフィス開設に伴う煩雑な準備作業を最小限に抑えられるのも、レンタルオフィスならではの利点です。
事業の成長や人員の増減に合わせて、柔軟にオフィススペースを変更できるのもレンタルオフィスの強みです。
人数が増えればより広い個室へ、減ればコンパクトな部屋へと同じ施設内でスムーズに部屋を移動できるケースも多いです。
あるサービスオフィスでは別拠点への移転も柔軟に受け入れており、事業拡大による拠点変更や複数拠点の集約にも対応可能としています。
契約期間や解約条件も比較的フレキシブルなため、オフィスに縛られず事業計画に合わせて空間を最適化できるのです。
将来の増員・縮小に備え、こうした柔軟性を持つレンタルオフィスを選べば、長期的にも無駄なコストを抑えやすくなります。
レンタルオフィスでは、日常のオフィス維持管理を運営側が担ってくれるため、企業のバックオフィス負担が大幅に軽減されます。
たとえば、共用部の掃除やゴミ出し、給茶機の管理などは施設スタッフが実施し、入居者自身が清掃を行う必要がありません。
受付スタッフが常駐するオフィスなら、来訪者対応や郵便・宅配の受け取り代行も行ってくれるため、外出中でも大事な荷物を逃さず受領できます。
また、多くのレンタルオフィスでは入退室のセキュリティ管理や監視カメラ等の安全対策も完備しており、自社で警備を手配する必要もありません。
このように、オフィス維持に関わる雑務から解放されることで、社員は本来業務に専念でき、総務担当者を増員しなくてもスムーズにオフィス運営が可能となります。
10人前後のチームにフィットするレンタルオフィスを選ぶためには、次のような点に注目しましょう。
以下からは、各ポイントについて詳しく解説していきます。
10人規模のオフィスでは、各メンバーが集中できる環境とチームで協働しやすい動線との両立が求められます。
レイアウト次第で生産性が変わるため、内覧時には空間設計をしっかり確認しましょう。
たとえば、以下は重要なチェック項目です。
10人チームではメンバー同士のやりとりが頻繁になるため、専有スペースの広さと使い勝手のバランスが業務効率に直結します。
島型やL字型などレイアウトの工夫で集中ゾーンと協働ゾーンを分けられるか、といった観点も含め、自社の働き方に合った空間になっているかを見極めましょう。
快適かつ安全に働けるオフィス環境かどうかも見逃せません。
通信インフラの速度・安定性や空調・照明の品質はもちろん、入退室管理システムや防犯カメラなどセキュリティ対策が十分かを確認しましょう。
多数の企業が入居するレンタルオフィスでは不特定多数の出入りもあるため、ICカードキーの導入状況や有人受付の有無などは特に重要なポイントです。
また、万一に備えた非常用電源・防災設備の整備状況も、大規模災害時の事業継続に関わる要素です。
会議室やラウンジの予約システムが整っているか、雑然としていないかといった点も確認し、長期にわたって安心して利用できる環境か判断しましょう。
オフィスの立地は社員の通勤や来客対応のしやすさに直結し、企業イメージにも影響します。
最寄り駅から徒歩数分圏内の物件であれば、取引先にも分かりやすく日々の移動ストレスも少なくて済みます。
複数路線が使えるターミナル駅近くなら、地方拠点との行き来や出張時の利便性も高まるでしょう。
さらに、周辺に飲食店や銀行、郵便局など生活インフラが揃っているかも要チェックです。
ランチに困らないエリアか、急な書類の郵送や来客時のお店選びに便利かといった点は、日々の働きやすさや顧客対応の円滑さに影響します。
新宿・渋谷など有名エリアの住所は対外的な信用アップにもつながるとの指摘もあり、企業ブランディングの観点からも立地条件は重要です。
自社の事業内容や働き方を踏まえ、周辺環境の利便性を十分に考慮しましょう。
レンタルオフィスごとに異なる契約条件やサービス提供範囲もしっかり比較しましょう。
契約期間の長短や途中解約のルール、解約予告の期限などは事前に確認が必要です。
なかには半年や1年単位での契約しかできず中途解約不可のケースもあるため、事業計画の変更時に身動きが取れる柔軟さがあるか検討してください。
また、部屋サイズの変更や他拠点への移転がスムーズにできる運営会社かも将来の拡張性に関わります。
たとえば、あるサービスオフィスでは、人員増加に伴い広い部屋へ移れたり、別拠点に移動できたりと、事業規模の変化に応じてオフィスを最適化できる柔軟さを持っています。
こうした仕組みがあれば、増員時も縮小時も無駄なコストを抱えずに済みます。
10人規模で利用しやすい厳選レンタルオフィス7件を、次のように、エリアと想定業種ごとに紹介します。
以下からは、各エリアごとの特徴と、おすすめ物件を見ていきましょう。
若手人材が集まるトレンド発信地・渋谷、落ち着いたオフィス街の青山、知的な雰囲気の赤坂。
渋谷・青山・赤坂のエリアはITベンチャーやデザイン系企業など創造的な職種に加え、コンサルティングファームや会計士・弁護士といった専門職オフィスにも人気があります。
感性と専門性の両立が求められる業種にとって、自由度の高い働き方を実現しやすい環境といえるでしょう。
流行に敏感な街で刺激を受けながらも、落ち着いたビジネスネットワークにもアクセスできる点でスタートアップから士業まで幅広くマッチするエリアです。
一棟型で、渋谷駅から徒歩1分という抜群のロケーションを誇るサービスオフィスです。
渋谷エリアのレンタルオフィスの先駆け的存在で、JR・地下鉄9路線が利用可能なアクセス力を持ち、再開発で進化を続ける渋谷の中心に位置します。
館内には平日営業時間内の有人受付があり、来客対応も万全。
専用ラウンジや8階フロア全体がコワーキングスペースとなっており、個室入居者は自由にコワーキングエリアを利用可能です。
1~2名用の小規模ブースから利用でき、成長過程のスタートアップ企業のニーズにも柔軟に対応できるレンタルオフィスです。
フロア型で、赤坂エリアに位置するハイグレードなサービスオフィスです。
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅から徒歩4分、千代田線「赤坂」駅も徒歩7分とアクセス良好。
地上22階建て高層オフィスタワーの16階部分にあり、開放感あふれるワイドビューラウンジを備えています。
ソファ席やカウンター席、一人用Web会議ブースなど多彩なスペースがあり、利用シーンに応じて使い分け可能。
全席昇降機能付きデスクを標準装備するなど設備面も先進的です。
さらに約1,000㎡もの広大なルーフガーデンを有し、芝生や植栽に囲まれた屋上スペースでリフレッシュできます。
通信・空調費や個室清掃も月額料金に含まれるためランニングコストを抑えられる点も魅力です。
クリエイティブ職や士業で静かな執務環境を求める方に最適なオフィスです。
各国大使館や外資系企業が集積する六本木~霞が関エリアは、国際ビジネスを展開する企業に適した環境です。
六本木ヒルズやミッドタウンの登場以降、グローバル企業や金融機関が集まる街へと進化した六本木は、今後も超高層複合ビル計画が控える注目スポットです。
神谷町・霞が関には官公庁や大手企業本社も多く、信頼性を重視する業種からの需要が高まっています。
ビジネス街としての品格と利便性を兼ね備え、海外企業の日本拠点や国際法務・金融関連のオフィスにも選ばれています。
多言語対応の受付や高度なセキュリティなどハイクオリティな設備を整えたレンタルオフィスが多いのも特徴です。
複数フロア型で、六本木駅から徒歩2分。
受付フロアには自由に利用できる広々とした様々なタイプのラウンジスペースがあり、気分や用途によって使い分けることができるサービスオフィスです。
地上6階建てビルの4~5階部分がオフィスフロアになっており、1名用から10名用まで幅広い規模の個室プランを選択可能。
各個室にはデスク・チェアが備え付けられネット環境もセットアップ済みのため、入居後すぐに業務を開始できる手軽さが魅力です。
また、入居者は併設のコワーキングスペースも利用でき、4~8名用の会議室が4室完備され来客対応も安心。
受付ではバイリンガル対応が可能で、外資系企業やグローバル人材を有する企業にも心強いサービスオフィスと言えます。
内装は「ART&DIGITAL」をコンセプトにデザイン性が高く、六本木らしい先進的なワークスペースとなっています。
官公庁街に隣接し、大手企業も集まる虎ノ門~新橋エリアは、地方企業が東京進出する際の拠点として人気です。
新橋駅は新幹線停車駅の品川からも近く地方からのアクセスも良いため、各地に本社を置く企業が都心進出する際に虎ノ門~新橋界隈を選ぶケースが多く見られます。
霞が関にも徒歩圏内とあって省庁向けのコンサル業や士業事務所にも適した立地です。
喧騒を離れ落ち着いたビジネス街ながら、銀座や虎ノ門ヒルズも徒歩圏にあり都心ならではの利便性も享受できます。
来客の多い業種でも安心のアクセスと信頼感のあるエリアで、地方発の企業が東京でビジネス基盤を築くのに最適なロケーションといえます。
一棟型で、内幸町駅徒歩2分、虎ノ門駅徒歩5分。
虎ノ門~新橋間の内幸町エリアに位置する全130室の大型サービスオフィスです。
共用部にコワーキングスペースを併設しており、用途や規模に応じて個室と共有席を使い分け可能な利便性の高い施設となっています。
建物コンセプトは「災害に強い施設」で、非常用発電機(最長3日稼働)や防災井戸・衛星電話を設置し有事にも備えています。
また、12~14階のエグゼクティブフロアはセキュリティが強化され、専用カードなしではエレベーターが停止しない仕組みで機密性も抜群です。
高層階からの眺望も良く、内装も高級感あるデザインでステータス性の高いオフィス空間です。
官公庁が集まる霞ヶ関に隣接する立地から、法律事務所や士業オフィスのサテライトにも人気が高いサービスオフィスとなっています。
古くから商業と金融の中心地である東京駅~日本橋~銀座エリアは、金融機関やコンサルティングファームにとって格好のロケーションです。
一流企業の本社や老舗商店が並ぶ洗練された街並みは、クライアントからの信頼感を高め、オフィスの品格を演出します。
地下鉄・JR各線が集中する東京駅・日本橋界隈は駅直結や地下直結の物件も多く、来訪者の多い企業でもアクセス至便です。
銀座のロケーションはブランド力の向上にも寄与し、国内外のVIPを迎えるにもふさわしい環境でしょう。
伝統と先端が融合するこのエリアで拠点を構えれば、企業ブランドを際立たせつつビジネスを円滑に進められるはずです。
日本橋駅・三越前駅・東京駅など4駅6路線が利用可能なアクセス至便のエリアに位置するサービスオフィスです。
東京メトロ日本橋駅に地下直結しており、天候に左右されず来客対応や通勤ができます。
オフィス内はクリーム色とグリーンを基調とした落ち着いた空間で、1名用の個室から固定デスク会員・住所利用のみのプランまで多様なワークスタイルに対応可能なのが特徴です。
オープンスペースにはカフェスペースやミニコンビニが併設され、挽きたてのコーヒーや炭酸水をいつでも無料で飲めるフリードリンクサービスも充実。
ベンチシート付きのゆったり使える会議室やWeb会議ブースも備え、イノベーションを生み出す広々とした空間で多彩なビジネスシーンに対応するサービスオフィスです。
金融街・日本橋の一等地にありながら柔軟な利用形態が選べる点で、金融系やコンサル系の企業にとって使い勝手の良い拠点となるでしょう。
新幹線ターミナルと空港アクセスに優れた品川~浜松町エリアは、全国各地でビジネスを展開する企業に人気です。
品川駅は東海道新幹線の発着駅であり、羽田空港へも直通アクセスが可能なため、出張や地方拠点との行き来が多い業種には理想的なロケーションです。
浜松町・大門エリアもモノレールで空港直結の利便性から、外資系企業の日本拠点や物流・貿易関連のオフィスが数多く集まっています。
五反田は近年スタートアップ企業の集積地として注目され、山手線沿線の利便性と比較的手頃な賃料で機動力重視の企業に支持されるエリアです。
各地への移動効率を追求する10人前後のチームにとって、品川~浜松町エリアのレンタルオフィスは強い味方となるでしょう。
JR品川駅「高輪口」から徒歩2分という抜群の立地にあるサービスオフィスです。
山手線や京急線など都内主要JR線はもちろん、新幹線利用や羽田空港アクセスにも優れ、遠方からの来客にも便利なエリアです。
全68室(約3名~15名対応)を有する大型オフィスで、無料で利用できる6名用ミーティングルーム2室・8名用1室を完備し、入居者の利便性を追求しています(1回2時間まで利用可)。
専有オフィスの床清掃は月1回実施、突然の雨に備えた傘の貸し出しサービスもあるなど細やかな気遣いが嬉しいポイントです。
目の前にコンビニ、徒歩圏にショッピング施設もあり、出張時の拠点やサテライトオフィスとしても最適。
「アクセスの良さ」「落ち着いた空間」「柔軟な利用形態」の三拍子が揃ったシェアオフィスで、スタートアップから大企業のサテライトまで幅広くおすすめできます。
新宿を中心とした新宿・四谷・麹町エリアは都内随一の交通結節点であり、営業や研修など人の移動が多い業種にとって強みとなります。
複数路線が乗り入れる新宿駅はもちろん、四谷や麹町も主要エリアへのアクセスが良く、都内外への移動拠点として申し分ありません。
新宿西口の超高層ビル群には大手企業からベンチャーまで多様なオフィスが存在し、コストと利便性を両立したレンタルオフィスも豊富です。
特に近年はハイブリッドワークに対応した施設も増え、出社とテレワークを組み合わせた柔軟な働き方を支える環境が整いつつあります。
人の動きが激しい一方で、公園や大学キャンパスが点在する四谷・麹町は落ち着いた雰囲気もあり、バランス重視の企業に適したエリアといえるでしょう。
新宿駅エリアに位置し、オフィス出社とテレワークをフレキシブルに両立できる西新宿のサービスオフィスです。
京王新線「初台」駅徒歩5分をはじめ複数駅が利用でき、都庁や高級ホテルが立ち並ぶエリアに所在します。
館内ラウンジは落ち着いたインテリアにソファや多数のミーティングテーブルが配置され、無料のカフェスペースではコーヒーやお茶・水が飲み放題とドリンクサービスも充実。
共用のフリーWi-Fiや複合機などビジネス設備も整い、会議室は最大16名対応が可能なものを含め6室、Web会議用個室や電話ブースも備え用途に応じて使い分けできます。
貸室レイアウトは30種類以上と多彩で各個室に家具付き、入居後すぐ業務開始できる手軽さも魅力です。
2階の受付では平日9~18時に来客対応や郵便・宅配の預かりも行っており、ハイブリッドワーク時代にふさわしいきめ細かなサービスを提供するレンタルオフィスです。
FRONTIER SHINJUKU TOWER OFFICE
10人規模の企業にとって、コストを抑えながら効率的に拠点を構えるのに最適な場所が「レンタルオフィス」です。
記事で紹介したように、東京には多種多様なサービスオフィスが存在し、それぞれ特徴があります。
私たちサーフィスが提供するレンタルオフィスは、東京都内主要エリアに10人前後で使いやすい拠点を複数展開しており、立地・設備・柔軟性のすべてを兼ね備えています。
まずは気になる物件を見学してみることで、オフィスの雰囲気や使い勝手を肌で感じ、自社に合う環境か判断しやすくなるはずです。
公式サイトから最新の空室情報をチェックでき、見学予約も簡単に行えます。
ぜひ足を運んで実際に体感し、10人規模チームにフィットする理想のレンタルオフィス選びを始めてみてください。
サービスオフィスを複数棟、比較検討できます。
気になる物件を選び、条件や設備などの違いを確認してみましょう。一覧表で比較ができる便利な機能です。比較資料としてご利用ください。