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新規事業の創出で失敗しない!プロセスを踏んで計画書を作成

新規事業の立ち上げを任されたものの、創出する方法がわからないと困っていませんか。このページでは、新規事業の創出でおさえるべきポイントや創出に役立つフレームワーク、新規事業の将来性がある業界、メンバーを集めるコツなどを取り上げます。

新規事業の創出で失敗しない方法を知りたい、新規事業の具体的な創出方法がわからないと悩んでいませんか。新規事業の創出前に、おさえるべきポイントや知っておきたい知識がたくさんあります。事前に知識を蓄えておくことで、事業の成功に導けるでしょう。

そこでこの記事では、新規事業の創出でおさえるべきポイントや創出に役立つフレームワーク、新規事業の将来性がある業界、メンバーを集めるコツ、注意点などを紹介します。

本記事を読むことで、新規事業の創出に必要なことを把握でき、失敗するリスクを下げられるでしょう。ぜひ最後までお読みください。


新規事業の創出でおさえるべきポイント

新規事業の創出では、以下のポイントをおさえておく必要があります。

  • 何のために新規事業を創出するのか

  • どの市場をターゲットにするか

  • どのように資源を配分するか

スムーズに事業を立ち上げるために、ぜひ参考にしてください。


何のために新規事業を創出するのか

新規事業の創出を任されたら、目的は何か明確にすることが重要です。何のために新規事業を創出するのかわからなければ、具体的なアイデアも出しづらいです。新規事業の創出では、以下のような目的になっていることが多いでしょう。

  • 社内リソースの有効活用

  • 事業の柱を増やす

  • 既存事業を発展させる など

事前に新規事業がなぜ必要なのかを確認してから、アイデア出しを行いましょう。


どの市場をターゲットにするか

どの市場で事業を展開するのかも、おさえるべきポイントです。「伸びしろがない」「需要がない」「競合他社が多すぎる」「法律が厳しい」「資金がかかりすぎる」といったマーケットで新規事業を創出しても、成功する可能性が低くなってしまうためです。

新規事業の創出においては、必ず市場調査を行うようにしましょう。市場調査では、以下のポイントをおさえておく必要があります。

  • 成長性が高い分野になっているのか

  • 参入企業が少なくシェアが見込まれるか

  • 対象となる市場規模は大きいのか

  • 顧客の数は少なくないのか

しっかりと市場調査を行い、事業計画を立てましょう。


どのように資源を配分するか

経営資源をどのように配分するのかも、新規事業の創出でおさえるべきポイントです。社内の人やもの、お金は有限であり、適切に配分できなければ事業を失敗してしまうリスクがあります。

どの人に何を任せてよいのかわからない、どれぐらい予算が必要なのか知らないといった問題が起きないように、しっかりと情報収集して資源を配分するようにしましょう


新規事業の創出に役立つフレームワークとは

新規事業の創出にはフレームワークが役立ちます。フレームワークとは、枠組みや構造を意味する英単語ですが、ビジネスシーンにおいては「有用な考え方の枠組み」といった意味です。さまざまな企業で、各種フレームワークは活用されています。

ここでは、以下のフレームワークについて詳しく見ていきましょう。

  • 新規事業のビジョン決定に向いたフレームワーク

  • ビジネスモデルの検討に向いたフレームワーク

  • 市場調査に向いたフレームワーク

  • マーケティングの決定に向いたフレームワーク

  • 事業を改善するためのフレームワーク


新規事業のビジョン決定に向いたフレームワーク

事業のビジョンを決める場合は、以下のフレームワークがおすすめです。

フレームワーク名

内容

MVV

「MISSION(ミッション)」「VISION(ビジョン)」「VALUE(バリュー)」を定義する

PEST分析

「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」という外部環境を分析

ビジョン決定には社会を分析し、今求められていることを明確化することが大切です。


ビジネスモデルの検討に向いたフレームワーク

ビジネスモデルに関するフレームワークは、以下の通りです。

フレームワーク名

内容

リーンキャンバス

提供価値や顧客について深掘りしていく

ビジネスモデルキャンバス

「顧客」「チャネル」「顧客との関係」「収益」「リソース」「コスト」などの9つの項目でまとめ、俯瞰的にビジネスモデルを確認する

ビジネスモデルの検討に向いたフレームワークの場合は、各項目のロジックがつながっているか、1枚のシート上で確認することが重要です。


市場調査に向いたフレームワーク

市場調査においては、以下のフレームワークがおすすめです。

フレームワーク名

内容

3C分析

「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」という3者の視点で分析

SWOT分析

「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」という4つの要素を分析

自社と競合についてしっかりと分析するためには、こうした市場調査に向いたフレームワークを活用しましょう。


マーケティングの決定に向いたフレームワーク

マーケティング戦略においては、以下のフレームワークがおすすめです。

フレームワーク名

内容

4P分析

「Product(商材)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(販促)」の4つの要素を分析

STP分析

「Segmentation(顧客を分ける)」「Targeting(顧客を絞る)」「Positioning(差別化)」のプロセスで分析

顧客を知り、競合他社の特徴を加味してマーケティングを決定する必要があります。


事業を改善するためのフレームワーク

事業改善や修正を行うためのフレームワークは、以下の通りです。

フレームワーク名

内容

ECRS

「Eliminate(排除)」「Combine(結合と分離)」「Rearrange(入替えと代替)」「Simplify(簡素化)」の順番で検討する

PDCA

「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」を繰り返し、事業をブラッシュアップする

PDCAを何度も循環させることで、継続的な改善を目指せます。


新規事業の将来性がある業界5選

新規事業の将来性がある業界は、以下の通りです。

  • 他業界も巻き込むIT業界

  • ITと相性がよいエンタメ業界

  • GAFAも注目する医療・介護業界

  • 2つの方向性がある農業業界

  • ドローンで可能性が広がる物流業界

ここでは、各業界がなぜ将来性を持っているのかを紹介します。


他業界も巻き込むIT業界

IT業界は、新規事業の将来性がある場所です。なぜなら、DX導入などの他業界も巻き込む力があるためです。インターネットも、仕事だけではなく日々の生活に欠かせないものになっています。

IT業界の中でも、特にサイバーセキュリティやデジタルマーケティングに関しては、成長すると予想されている領域です。

仕事でもプライベートでもネットに接続する機会が増えたことにより、サイバー攻撃が拡大・複雑化してサイバーセキュリティがニーズを高めています。

デジタルマーケティングは、ネット上に関するあらゆるマーケティングのため、今後も必要とされる分野になっています。


ITと相性がよいエンタメ業界

動画や音楽、マンガ、ゲームなどを扱うエンタメの世界も、新規事業の将来性がある業界です。

例えば、「Netflix」や「Amazon Prime Video」といった動画配信サービスは高い人気となっており、今後も成長を期待できるでしょう。

自宅で過ごす時間が増えたからこそ、ゲーム市場も勢いを増しています。これからのeSports市場も無視できません。


GAFAも注目する医療・介護業界

医療や介護も、新規事業の将来性がある業界です。特に国内においては少子高齢化社会になっているため、医療や介護の需要は高まっています。

また、GAFAもヘルスケアに対しての投資やヘルスケアサービスを展開しており、昨今注目を集めている業界でもあります。


2つの方向性がある農業業界

農業も将来性のある業界です。ITやロボットなどを駆使した効率化によって、発展できるポテンシャルがあるためです。

また、高付加価値を付けた販売が成功すれば、利益を上げやすいでしょう。このように、IT化と高付加価値の2つの方向性があり、どちらも成長を期待できます。


ドローンで可能性が広がる物流業界

物流業界も成長を期待できる業界です。ドローン配達などにより、業務効率を高められる可能性があるためです。

ドローンは目的地まで最短距離を飛べるため、人や自動車が輸送するよりも効率性が高いでしょう。

また昨今、物流業界と深く関わっているEC業界も拡大しているため、安定した成長を期待できます。


新規事業を創出するためメンバーを集めるコツ

新規事業を立ち上げる際は、見合ったメンバーを集める必要があります。メンバーを集めるときは、以下のポイントをおさえておきましょう。

  • メンバーは社外にも目を向ける

  • 動いてくれる人を重視して選考

  • 立ち上げまでに余裕があるなら社内育成

ここでは、新規事業を創出するためのメンバーを集めるコツを詳しく紹介します。


メンバーは社外にも目を向ける

新規事業を創出するためのメンバーを集めるためには、社内だけに目を向けることは避けましょう。既存事業を手掛けている社内の人間が多い場合は、社内だけでメンバーを集められるとは限らないためです。また、事業に合った人材が社内にいない可能性もあります。

社外から人を呼ぶためには、知り合いや共通の知人に声をかけるだけではなく、新規事業向けに募集をかけることもおすすめです。実際にさまざまな求人サイトで募集が行われているため、予算に合わせて出稿することも検討しましょう。

 

動いてくれる人を重視して選考

新規事業を創出するためのメンバーを集める際は、スキル面だけを重視して選考することはNGです。高いスキルを有している人物であっても、モチベーションが高くスピート感をもって動いてくれなければ、事業の成功に貢献できない可能性があります。

ライバルも参入しようとしている中での新規事業創出では、スピード感が大切です。また、モチベーションが低く無理やり仕事をやらされている状態では、他メンバーのやる気も下がってしまいます。

スキルや専門知識だけにとらわれずに、新規事業に対して熱量を持った人を採用することで、周囲の人のモチベーションも上げられるでしょう。


立ち上げまでに余裕があるなら社内育成

新規事業の立ち上げまでにある程度時間的な余裕がある場合は、人材育成することもおすすめです。新規事業の創出を任せられる人材を育成しておけば、社外から人を集める必要もなくなる可能性があります。

社内で人を育てるためには、新規事業に取り組んでいくポジティブな姿勢を意識させるために、コンテストなどを開催するとよいでしょう。実際に「スタートアップチャレンジ」などのコンテストを行っている会社もあるため、立ち上げまでに余裕がある場合は検討してみることもおすすめです。


新規事業を創出するときの注意点

新規事業を創出する際は、以下のような注意ポイントがあります。

  • これまでの成功体験にこだわると失敗の可能性

  • スムーズに進まずメンタルにダメージ

  • 何も権限がないと創出に時間がかかる

各注意点を把握して、新規事業の失敗を防ぎましょう。


これまでの成功体験にこだわると失敗の可能性

今までの成功体験が足かせになり、新規事業がうまくいかないケースはあります。なぜなら過去の栄光に縛られ、新規事業の創出に必要なニーズや課題に対し、アプローチできなくなってしまうためです。

事業を成長させるためには、新しい発想をできる力が必要です。これまでの成功体験に縛られず、柔軟な思考を持つようにしましょう。


スムーズに進まずメンタルにダメージ

新規事業がうまく行かず、途中で挫折してしまうことも注意点です。ライバルも参入しようとしている中での新規事業は、すぐに成功するとは限らず、軌道にのるまではメンタルにダメージがあるでしょう。

近年、メンタルヘルスの重要性が、ビジネスシーンにおいても無視できないものになっています。よって新規事業の創出には、カウンセリングなどを取り入れることもおすすめです。


何も権限がないと創出に時間がかかる

新規事業の創出メンバーにほとんど権限がない場合は、スムーズに事業を展開できるとは限りません。人材や資金などに関して、ある程度自由に決められる権限が必要なためです。

ほとんど権限がなくその都度許可が必要となると、創出に時間がかかり他社に遅れをとる可能性もあるため、注意が必要です。


最低限の知識は身に付け新規事業の創出

新規事業の創出では、まず何のために創出するのかやどの市場をターゲットにするか、どのように資源を配分するかなどを明確にしておく必要があります。

「何のために」「どの人に向けて」などの方向性を決めるためには、フレームワークが役立ちます。何の事業をすればいいのかわからない場合は、IT業界やエンタメ業界、医療・介護業界など、将来性のある業界を選ぶことがおすすめです。

また新規事業の創出にはメンバー集めも重要です。メンバーを採用する際は、スキルや専門知識だけにとらわれずに、新規事業に対して熱量を持った人なのかどうか、確認することをおすすめします。

新規事業の創出においては、知識を身に付けてフレームワークなどを活用しながら、しっかりとビジョンやプランを立てるようにしましょう。


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