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小規模オフィスで事業を開始!業態や規模にあったオフィスを選ぼう!

小規模オフィスで事業を始める際には、1人あたりのデスクの広さがどれくらいなのかといった基礎的な知識が必要になります。この記事では、小規模オフィスを探している人向けにそれらをわかりやすく解説し、物件選びに必要な情報をお伝えします。


小規模オフィスで事業を始める際は、どのようなことから始めればよいのでしょうか?また、物件選びはどのように行い、どのような手順で進めていけばよいのでしょう?ちなみに物件は立地と予算から探していくのがよいですが、これには社員数なども関係するのでよく検討する必要があります。

この記事では小規模オフィスを探している人向けに、基本的な内容をわかりやすくお伝えしていきます。最後までご覧になれば、物件選びに必要な知識がしっかり身につき、自身のビジネスに適した小規模オフィスがきっとみつかるでしょう。


小規模オフィスの基礎知識

ここでは、小規模オフィスの基礎知識として以下の内容をお伝えします。

  • 小規模オフィスの理想の床面積

  • 小規模オフィスの賃料の傾向

  • 小規模オフィスで事業をするメリット

  • 小規模オフィスで事業をするデメリット

  • 小規模オフィスで必要になるもの一覧


まずは、これらについてしっかりと理解していきましょう。



小規模オフィスの理想の床面積

小規模オフィスの床面積は1.3坪(約4.5平方メートル)が理想的です1人1人のオフィスに関しては事務所の規模に依存しており、企業によっては4坪(13.2平方メートル)以上のスペースを与えている場合もあります。これは大規模のオフィスで、単純な個人のスペースだけでなく、顧客との会議などを行う目的などで広さが必要となります。


事務所衛生基準規則という法令を満たし、業務にあたるうえで問題のない広さのものです。具体的には容積が10立方メートル以上という基準があり、例えばオフィス内の高さを2.5メートルと仮定すると、4平方メートルがこの場合の広さになります。

​東京エリア
その他
-1.8~-0.3%
±5.0%

ただし、こちらはオフィスの高さによって数字が上下するため、事務所によって基準は変わるので注意が必要です。また業務にあたるうえで、ゆとりを持ったスペースがあったほうが資料などを置けるので、おおよそ1.3坪(約4.5平方メートル)程度を確保しておくとよいでしょう。


小規模オフィスの賃料の傾向

小規模オフィスの賃料については、東京エリアとその他のエリアで以下のような傾向になっています。

データ参照元:athome「2021年上期(1月~6月) 小規模オフィス(50坪以下)の募集賃料動向

上記のように東京エリアは下落傾向にあり、その他のエリアでは横ばいの状況です新型コロナウイルス感染症によって、オフィスを退去する事業者がでたことで空き店舗が増えました。また引き止めを行うために賃料を安くせざるを得なかったことが影響しました。


一方地方などでは、東京のように空き店舗が生まれるケースだけではありません。出店を決めた事業者もおり、賃料が上昇したケースが存在するため、このような結果になっています。新型コロナウイルス感染症については、いつ収束するとはいえないので、今後も同じような傾向が続く可能性があるでしょう。


小規模オフィスで事業をするメリット

小規模オフィスで事業をすることには以下のようなメリットがあります。

  • 少人数で働けることで集中できる

  • 賃料が安いため資金を他に使える

まず、小規模オフィスは少人数で利用するものなので、仕事をしていくうえで集中を欠くような雑音が生まれにくいですたくさんの人の話し声やPCのタイプ音などが発生しづらいので、自身の業務にまい進することができます。

また小規模の場合は、普通のオフィスと比べて賃料が低いことが一般的です。したがって、コストを抑えながら事業を展開できたり、他の必要な機器や人材に資金を使えたりもします。


小規模オフィスで事業をするデメリット

メリットがある一方で、小規模オフィスは以下のようなデメリットがあります。

  • 狭いことで快適性がそがれる

  • 仕切りなどをたくさん設けると精神衛生上よくない

小規模オフィスの空間は普通よりも狭いですが、これが業務にあたるなかで不便さや不快さを感じさせるときがあります一例を挙げると、業務に必要な資料を広げられない、他人との距離が近すぎてパーソナルスペースが確保できないなどです。このように快適性の面では普通のオフィスに劣る点があります。

また、個人の空間を確保する目的で仕切りをたくさん設置した場合には、圧迫感が生まれてしまいます。隣り同士だけでなく、休憩室などの場所にも設置することがあり、小規模オフィスではやりがちな行動です。しかし、いたるところに仕切りを設けると空間を狭めることに繋がります。それがストレスをためる原因になり精神的にも不健全です。


小規模オフィスではこのようなデメリットがあるので、どのようにしてメリットを生かせるのか考えることが必要になるでしょう。


小規模オフィスで必要になるもの一覧

小規模オフィスを利用していくには以下のものが必要です。

​小規模オフィスで必要になるもの
理由と留意点

通信環境の構築・機器の準備

  • プロバイダとの契約

  • PCなどの準備

  • 有用なビジネスツールも導入

取引先との連絡などにIT環境は必須。なお、電話回線については事業により任意で検討。

オフィス家具

  • デスクやチェア

  • 仕切り

  • ホワイトボードなど

円滑な業務を行うにはオフィス家具が必要。どのような職場環境にしたいのか検討しながら進めていくとよい。

インテリア

  • カーテン

  • 時計

  • 傘立てなど

オフィスは就業者だけでなく、取引先が来客した際に見せる機会があるので、好印象になるように適切なインテリアを置くとよい。

オフィスに必要な家電

  • 冷蔵庫

  • 電子レンジなど

飲みものや軽食をとれるように家電は必要。時期的に利用する扇風機なども用意しておくとよい。

事務用品など

  • ボールペンや修正テープ

  • ホッチキスやクリアファイル

  • ゴミ箱など

普段使うような事務用品は必ず用意しておく。あらかじめリスト化しておき、まとめて購入しておくとよい。

緊急時に利用できる水、食料など

災害はいつ降りかかってくるかわからないので、必要なものを社員数に応じて用意する。緊急時に利用できない可能性も考え、ポータブルトイレも準備する。

以上のことから、小規模オフィスには業務に必要となる通信環境や、職場で業務を行うためにオフィス家具やインテリア、家電、事務用品などの用意が必要です。また、災害が発生した場合に備えて食料なども準備しておかなければなりません。

事前に何が必要となるのかまとめておき、どれくらいのコストがかかるのか計算しておくとよいでしょう。


小規模オフィスで事業を開始するまでの流れ